新旧交代
2007.7.11
1998年、春、フランス南西部に位置するアキテーヌ地方の
1つ星レストラン<パンアドールエファンタジィ>
この店から僕のフランスでの修行生活が始まった。
オーナーシェフのフィリップ氏は、イタリア系のフランス人で、
車と女そして料理が大好きな人だった。
そのワイルドな風貌と、斬新なデザインのシェフコートに身を包み、
調理場で立ち回るその姿を見ては、(俺も早くシェフコートを着てみたい)
と思ったものです。
誰でも一度は憧れたフランス製のシェフコート。
縁あってプロヴィナージュのシェフとして厨房に立ち、初めて自前のコートに
袖を通した時は、思わず感激し、そして、
シェフとしての責任と覚悟を胸に刻みました。
それから一年、真新しかったシェフコートも、何度も強力な漂白剤で洗われ
既に数箇所に穴が開き、もうすぐその短い生涯を終えようとしています。
お疲れ様、シェフコート一号。
すでに三号、四号らが活躍し、出番はあまりないけれど、
まだ終わった訳じゃない、最後まで頑張ろう。 |